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鄭芝溶の生家と旧邑の見物をすると空腹を感じる事でしょう。そうでなくても、足が行くのは旧邑の伝統料理店です。旧邑の伝統的な料理として有名なのはムッ(どんぐりなどの粉を沈殿させて煮かため、ゼリー状にしたもの)料理です。
 
旧邑の元祖とも言えるムッ料理店の名前は「旧邑ハルメムッチッ(お婆さんのムッ料理店)」です。看板を見ただけで店の主人が誰なのかわかるこのムッ料理店の主人であるお婆さんは、50年間ずっとムッ料理を作っています。お婆さんはこの土地のどんぐりでなければ商売をせず、主材料であるこの土地のどんぐりがなくなれば店の戸を閉めて商売をしないという事で有名です。
 

 

ムッはその本来の味もありますが、美味しいキムチがムッ料理の秘法のひとつです。

 

ムッを細長く切って器にのせ、冷たい肉汁を注ぎ、刻んだキムチをひとにぎりのせて薬味を添えただけの単純な料理ですが、お婆さんの手が加わらなければその味が出ません。白菜キムチは基本で、この店では四季を通してキムチとムッは常にあります。

 
 

お婆さんが漬けるのは白菜キムチだけではありません。ムッ料理と共に出されるおかずは季節ごとに様々ですが、夏にはヨルム(若大根)キムチ、秋にはムウ(大根)キムチ、冬にはトンチミ(大根の塩水漬けキムチ)を漬けます。特にトンチミは、漬かるとすぐにその日の内になくなってしまうので、2人の子供が入っても十分なくらいの大きなトンチミの入った壷が店の裏手にたくさん置いてあります。

 

 
ムッ料理店のお婆さんは日本で暮らしましたが、解放後に旧邑の近くの村に引っ越してきて、18歳の花盛りの時に旧邑にお嫁に来たと言います。

「ハルメムッチッ」は、お婆さんの夫が貧しさと5人の子供を残して亡くなったので、子供たちを養っていくために始めたのが今日に至っていると言います。
 

鄭芝溶の生家の生家を基準に、「ハルメムッチッ」の正反対側の近くにもうひとつムッ料理店があります。姉妹が10年間運営している「沃川ムッチッ(ムッ料理店)」です。「沃川ムッチッ」は「ハルメムッチッ」とメニューは似ていますが、一杯のご飯が出てき、その名もムッパッチッ(ムッご飯店)です。デザートにシッケ(米の入った飲料)が出され、韓国の伝統飲料の味も楽しめます。

 
 

Iこの温かい情の溢れる旧邑の郷土料理の他に、韓屋の情趣が漂う伝統家屋で韓国の伝統料理が味わえる食堂が3ヶ所あります。伝統ビビンバの専門食堂である「マダンノルブンチッ(庭の広い家)」と硫黄鴨料理の専門食堂である「春秋民俗館」、そして宮中料理が味わえる専門料理店の「アリラン」が旧邑の伝統の趣きと味を生かしています。そして、調理と共に出される韓国式の様々なおかずが食欲を注ぎます。

これらの食堂の建物は、80年から130年の歴史を誇る伝統家屋で、原形がよく保存されています。韓国伝統の住居空間を見て、伝統料理を味わう特別な思い出を残す事ができる旧邑の名所です。

特に、その3件の主人たちは、韓国の民俗文化に造詣が深く、珍しい韓国の民俗資料を多く保存しています。食堂の庭や客室のあちこちに珍しい民俗資料を置き、韓国伝統の生活機具や文化遺産の見物も楽しめます。